菜の花ウオッチングの旅(2012年)★吾妻山公園

1月中旬になると、無性に暖かな春の陽が恋しくなる。そんな折、真っ先に連想するのが菜の花!黄色の眩しい光景はまさしく春色である。関東では・・・と考えると、神奈川県二宮町にある吾妻山(あずまやま)が頭に浮かぶ。昨年もこの時期に出かけたが、今年も懲りずに東海道線下り電車で「二宮駅」へ。今回は、「富士山も見たい!」と極寒にもめげずGO-。8時15分、二宮駅到着。そこから坂道を少し上り、吾妻山公園へ。頂上へのスタートは石段から~。さあ、上ろうとチラリと案内看を見れば、「あせらず、あおらず、ゆずりあい」と書かれている。いや、いや、あせらずボツボツ上っていたら、富士山が雲隠れしそう~。足を踏ん張ってトントン上る途中、階段を降りてきた人と言葉を交わす。「頂上から富士山がよく見えますよ、こんなに曇っているのに、良かったですね」と、嬉しい声援をいただく。 吾妻山の標高は136,2m。頂へ通じる最初の石段は300段。上りながら、ふと気づく。昨年と違い、一段の横幅が広くなっているし、麓からの頂上へ向かう山道も増えているみたい。又、山の側面にある学校の教室に目をやると、窓に補強柱など地震対策が施されている。昨年の東日本大震災後に見直しをされたのかな?二宮は海岸に近い。高台は避難場所に適しているので、地元の人達の安全確保のため整備されたのかも。ふと、「万全を期す」と言う言葉が頭をよぎる・・・。 傾斜地に群生するスイセンが美しい。ふと振り返ると、相模湾が朝の陽光を浴びキラキラ光っている。ヤッホー、石段を上りきった。もう一息となだらか坂道をひたすら歩く。右手の「浅間神社の鳥居」を見やりながら、とにかく山頂へと急ぐ。 8時40分、まだ冬枯れの静かな芝生広場にでる。やれやれ・・と展望台に立つと・・・、あれ、富士山が見えない?カメラの三脚を背負った女性が「富士山は今しがた雲で隠れましたよ」と言われた。ほんの数分前まで見えていたらしい。うぅぅぅ・・。東海道線の車窓からも富士山は見えていた。二宮駅では曇り空だったが、冬の明るさながらも、富士山はくっきりと見えるだろう~と予想していた。遠景に見える金時山、矢倉岳を見つめ、そこに富士山が鎮座すれば絶景なんだけど・・・ 相模湾を眺めると大島、伊豆半島がうっすら見える光景も美しい。ふと、海を越え潮風が吹いてくるよう~!4万5千株の菜の花の輝く光景は、何回眺めても飽きることはない。まあ、満足しょう~と菜の花畑に目を向けると、利口そうな「犬」がいる。「ロッ君、こっちを見て、お座りして、伏せ!」など飼い主の注文におとなしく従うわんちゃん。可愛い!!隠れた富士山に代わり、犬のロッ君が急遽、アイドルデビュしたかのよう。数人のカメラマンの視線がわんちゃんへ集中。 すると突然、ざわざわカメラマンが動き出す。見れば富士山が頭を出しているではないか!遠景にうっすらながら、巨大に、神聖な山の姿がみえる。菜の花と富士山を入れるのがフォトポイント。三脚を構えたカメラマンが立ち、その後ろから私も立つ。はい、パチリ!!曇り空でぼやけた写真だが、この頂から富士山が見えたのは大きな喜び。5分後、再び雲の中へと神聖な山は消えていった・・・ 丘に咲くスイセン、春の草花がひっそりと崖下で咲き、まゆみの木の実をつつくメジロ。見上げれば曇のはざ間から射す陽光が暖かい。空も大地も微笑みながら生きている。この吾妻山は、二宮の美しい海浜や町並みを一望できる山であり、人々の故郷である。町は子孫に誇れる山として残そうと、地元の人たちと一体となって自然を守り、温かみのある公園として現在につないでおられる。 麓からお囃子の音が聞こえるので、「NVF(二宮ボランテァ・ファイアー)」の方に「何かあるの?」とお聞きすると、今日は、「吾妻神社の祭りの日」と教えてくださった。そこで、他の町からも「助け人」が集まり山周辺を警備されている。偶然ながら縁起の良い日にやってきたらしい。では、吾妻神社参りをして下山しよう。 吾妻神社の由来はー、山頂にある吾妻神社の創建は、第十二代景行天皇の時代。皇子である日本武尊(たけるのみこと)が三浦半島の走水から上総の国に船で渡るとき、突然荒波に遭い、船もろとも沈みそうになる。その時、妻の弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)は夫らを案じ、海に身を投じたことにより、海の神の怒りを鎮め、平穏を取り戻し、夫の一命を取り留める。その後、日本武尊は海辺(袖ヶ浦)に流れ着いた妻の櫛と袖の一部を、吾妻山にまつり、在りし日を偲んだとある。・・・そう、吾妻山が「愛と思いやりの丘」として語られる由縁である。 遠くの海を眺めながら下山していると、急に間じかで海が見たくなり、梅沢海岸に出てみると、数人の中学生が浜辺で飛び跳ね、防波堤では釣り人が糸をたれている。湘南の風が凍てついた冬の岸辺を縁取るように吹き抜けていた。 いよいよ演舞スタート! 狭い会場なので、観客の人と手(鳴子)がぶつかりそう。 でも、この狭くむんむんする雰囲気がいかにもお祭りらしく、気分も高揚する。小学生の鼓笛隊。浦賀沖にペルーが来航して150年周年を記念して踊る「ソーラン」は、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソン!ソン!」と力強さとしなやかな舞い。参加チームは小田原や東京からもやってくるなど実にユニーク。 写真1~2枚目「早朝の芝生広場」 (次回は1月31日火曜日(イタリア4)の予定です
二宮町観光協会では、吾妻神社の縁結祭がおこなわれるさい、「吾妻よさこいパレード」も開催され、賑やか鳴子の音が響き渡る。参加団体は20に及ぶ。梅沢の旧道沿いには多くの出店が立ち並び、山頂の本殿にお参りする人達で賑わう。
祭りも架橋にはいる。無料の花を手に、たい焼きを食べたり、たっぷりの具のトン汁(一杯100円)で身体を温めたりと右往左往。出店でアジ、イワシ、小エビの干物など海の幸を買い求め、二宮を去ることに・・・。「又来年もきてや!」って魚やのおじちゃんの愛想のいい声を背に駅へ向かう。寒い冬空が続くなか、菜の花、水仙、梅、みかん、草花をウオッチングできた充実感がなんとも嬉しい。
もうすぐ本格的な春がやってくる!!そう、凍てついた大地が溶け始め、草花は息吹き、私たちの心身もより元気になるだろう!!















6~7枚目「富士山がかすかに見える風景」
13枚目「吾妻神社」
14~15枚目「吾妻神社のお祭り風景」
16枚目「梅沢海岸にて」






















































































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