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2012年5月17日 (木)

春の山梨へ(その2)山梨県立・ハイジの村

 

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 山梨県の北西部にある「ハイジの村」へ。そう、あの可愛い「アルプスの少女ハイジ」の村である。・・・と言ってもスイスではなく、自然豊かな甲斐駒ケ岳、茅ヶ岳が見渡せるロケーションンにある村。資材は本場ヨーロッパの物を使い、スイスの石造りの街並再現なので、異国情緒が漂い、まるでスイスにいるよう~。村中に足を踏み入れ、先ず、高さ15mの展望台へのぼると、建物の屋根越しに八ヶ岳・南アルプスが一望でき、ヨーロッパの農村地帯を思わせる自然空間は、借景を活かしつつ、非日常感を味わえるような造り。今、30万本のチューリップが満開。太陽の日差しをあびた花壇で、夢のような物語の花が咲いている・・・。

ふと、スイスの花を思い出す。山間に群生する花々は可憐で、目を見張る美しさがあった!スイスでもう一度、眺めたいと思うが、この村の花にも通じる美しさがあり、心を浮き立たせる景観がある。遠い国、近い村の花々を、心で束ね、色あせない花束を作ろう! さあ、ロードトレイン「ハイジ号」で村を一回り。発車オーライ。アルムの山小屋に森、ペーターのヤギ小屋、、小さな町のマイエンフェルト、虹の池、トラウトの池、ハイジの隠れ家、山羊の郵便屋さん、星屑のステージ、バラ回廊、幸福の鐘、村の教会・・・らんらんら、ららら~ん、ららららっら~ん・・・

 この日、村の教会では結婚式がおこなわれ、幸福の鐘がならされている。か~ん、か~ん♪ 空を見上げると、バラ色の雲が浮く光景が眩しい。それは、雲の輪をかぶった天使が、幸せ色が消えないようにやさしく受け止めているよう~。やがて若いカップルの車がカランコロンと音をたてながら村中へGOー。

 村にはレストラン、ボルケーノ、テーマ館、食品館、カウベル・カフェ、ブライダルサロンなどもある。キッズ・カフェで、バラ色のアイスクリームを味わいながら、かすかに揺れうごく梢に、新緑の季節到来を感じる。この村は、花と星のテーマパークだが、6月になればバラが咲き、230mのバラ回廊や花畑で微笑むだろう。そう、スイスでも美しいバラを見たが、この村もバラがよく似合うと思う。さあ、帰路へと。ハイジが宝とするあらゆるものとしばしお別れしょう~。

 ハイジ物語は、「がんばりやさんで素直なハイジは、みんなに希望をあたえる。お父さんとおかあさんは、ハイジが幼いころ亡くなってしまったので、デーテおばさんにあちこちの家に預けられ、5歳のときに生まれ故郷のデルフリ村へとやってくる。おじいさんといっしょに暮らしはじめたハイジは、ヤギ使いのペータと友だちになり、豊かな自然と元気な動物たちといっしょに楽しい山の生活をおくる・・・」
 ハイジ物語を読むうちに少女ハイジの世界へ引き込まれる。それは私の少女時代の感情と重なるのかも知れないが、月日に打ち消されることもなく、今もって、密かに心の内部でまもられ、時々、幼な時の世界で遊べるのが嬉しい。

 追記:ハイジの村で楽しんだ翌日、知人から「河口湖畔にハイジの別館があり、そこのレストランで食事やショッピングができるよ~」と教えられ、早速、出かけてみる。なるほど、アルムの山での食事をイメージした料理と飲み物メニューである。私は「ハイジの野菜畑の焼きチーズカレー(温泉卵添)、サラダ、スープ」をお願い。予想をはるかに超えた美味しさだったが、何よりも、「熱く温められた皿に温かい料理」が盛られていたことに至極満足する。スイスでの食事では、このもてなしが通常であったから・・・。

 

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写真1~20枚目は「花と星のテーマビレッジ・ハイジの村」
   21枚目は「河口湖畔レストラン・ハイジの野菜畑の焼きチーズカレー料理」

     (次回の更新は6月2日土曜日の予定です

2012年5月13日 (日)

春の山梨へ(その1)御嶽昇仙峡(みたけしょうせんきょう)

 

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 4月下旬、富士山麓へ。山梨でゆっくりくつろぐのが最大の目的だが、雨が上がり、疲れも少し緩和されると、「山梨で遊ぶ・たのしむ」気持ちが頭をもたげる。情報誌を見ると、「山梨県民大投票、地元スポットランキング」の記事に目が集中。ぱんぱらぱ~ん、第1位は「御岳昇仙峡(甲府市)」。うぉぉ、さすが昇仙峡!!大正12年に国定名勝に、昭和28年には特別名勝に指定されているが、日本の渓谷美百選第一位でもある。そう、人気抜群の景勝地。ちなみに第2位は「笛吹川フルーツ公園(山梨市)」、第3位は「ハイジの村(北社市)」。富士山は第8位で、河口湖は第10位とはチョット意外だが、県民には富士山単体より富士五湖越しに見る姿が心に根付いているのだろう。一押しのスポットランキングに興味津々。

 スポット第1位の昇仙峡にはすでに訪れているが、今一度、出かけてみたくなる。翌日、甲府へと向かう途中、朝もやに包まれた精進湖に、桜の枝が緩やかに垂れる光景がなんとも麗しい。普段、目に見えない風景に出会うと、やはり心が揺り動かされる。甲州街道をひた走り、朝8時、渓谷に到着。白い岩肌の割れ目から、松や紅葉の幹がのびる河床風景が清々しい。

 前回は下流の長瀞(ながとろ)橋から歩き始めたが、今回は中間地点の遊歩道から。春の表情を見せる渓谷沿いをしばらく歩くと、景勝地として指定されている天鼓林に着く。ここで休憩。川原に下り立ち天を仰ぐと「覚円峰」が視界アップ。谷底から約180mの一枚岩の絶壁がそそり立っている。水量の多い荒川は、河底を掘り下げる力が強い。渓谷はその強い水流により、硬い花崗岩を削り刻み、造りあげた峡であるが、削り残された山々の岩石も硬いため、垂直に近い岩壁となっている。覚円峰は昇仙峡を象徴する岩壁だが、この岩頭に、禅師の覚円が座禅を組んだといわれることから覚円峰と名がつく。対峙して聳える天狗岩も負けず劣らずの迫力。すご~い!巨岩の力強い命や、自然のなせる深みを感じる。

 マイナスイオンを体感じながら、渓谷美をゆったり探索するのは素晴らしい。やがて巨大な岩の切り通しをくぐるが、今にも岩が落ちてきそう~。この石の門は1枚岩かと思ったが、よく見ると2つの岩の先端にわずかな隙間がある。橋を渡ると、日本の滝百選にも名を連ねる仙娥滝(せんがたき)に到着。荒川の上流にある3段、高さ30mの滝は、日本一の渓谷美に相応しい姿だが、仙娥滝の娥は仙女の意味で、なめらかな花崗岩を流れる美しさから仙娥滝と呼ばれているそう。

 さて、この滝で渓谷も一段落のようだが、少し先にある鳥居をくぐり、さらに10分程歩くと、1964年に開業したロープウエィ乗り場に着く。昇仙峡駅から、羅漢寺山(1058m)のパノラマ台へ約5分。うぉぉ、浮き富士山!もやの中で、幻のように現われたり消えたりと、富士山が浮き、まるで空中へ流し込まれたような姿に一瞬ドキッ。不安定ながら神秘的な光景である。遠景の甲府盆地、荒川ダムや能泉湖を見やりながらしばし佇む。

 下山後、「影絵の森」に入り、世界影絵の巨匠・藤城清治の光とファンタジーの世界へと。光の美しさ、影絵の中で表現力をもっている色の美しさ、逆光で見た色の透明感を大切にしながら、内部から外部へとあふれる繊細美にうっとり。そしてアートの余韻にひたりながら、クッキーとコーヒタイムのひとときを・・・。 

 昇仙峡の紅葉は美しい。今一度、秋にも訪れ、散策コースの出発点とされる「長瀞(ながとろ)橋から歩きはじめ、岩につけられた名前を楽しみたい。ほら、ごらん~、オットセイ岩、ラクダ石、ハマグリ石、ネコ石が・・・とね。真っ赤な紅葉の季節が待ち遠しいが、今は春。昇仙峡では満開の桜、ツツジが印象的だったが、春の山梨には、富士山北麗にほころぶミツバツツジも人々の目を引く。帰路、透き通った紫色のミツバツツジも見つめたい。解き放された花びらの一枚一枚が、溶岩と抱き合うように、ひっそりと華やかに咲いている・・・夢想的な光景を眺めたい!

 

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写真1~7枚目「昇仙峡遊歩道中間地点からの滝へ散策路」
   8~9「覚円峰」
   10   「天狗岩」
  12 「石門」
  13 「仙娥滝(せんがたき)」
  14 「羅漢寺山(1058m)のパノラマ台に咲く桜とヤマツツジ」
  15~22「「鳴沢村のミツバツツジ」

    (次回の更新は5月17日木曜日の予定です

     昨年のミツバツツジの紀行文は
以下のURLです。 http://morisue.blog.eonet.jp/morisue/2011/05/1-f739.html

 

2012年5月 8日 (火)

九州・温泉巡りの旅(その2)鹿児島~長崎へ

 

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 鹿児島市内に入ると、噴煙をあげる桜島(1117m)が見える。以前、屋久島へ渡る時も深い感動を秘めて眺めたが、約2万6千年前から活動する活火山は、いつ見ても雄々しい。やがて、バスは薩摩半島の南東にある池田湖へ・・・。
  池田湖は、約6400年前の火山活動によってできた周囲15km、水深233mの九州最大の湖。湖水は藍色に澄み、開聞岳(924m)が印象的に迫る。古くは神の御池と呼ばれた龍神伝説もあるが、今は、幻の怪獣イッシーで有名。怪獣がいるかどうかはわからないが、ワカサギ、こい、ふな、草魚などに、体長2m胴回り50cmの大うなぎが棲息する。うなぎは天然記念物。捕獲はできないが・・・蒲焼にすると120人前らしい~。まあ、固くて味気ないかもね。見渡せば、穏やかな陽だまりの湖畔べり、フェニックやハナビシソウが陽気に彩る。おお、南国!!

 その後、屋久杉工房を見学。樹齢1000年以上の屋久杉で作られた工芸品は、他の木工品と異なり、樹脂を多く含むため、使いこむ程美しい艶がでる。味のある工芸品に興味津々!広い敷地内に乾燥中の屋久杉がいっぱい積まれている。屋久杉は乾燥だけでも何年もかかるが、伐採はもう禁止されているそう。職人さんの細かい技術も必要だから手も込んでいる。うぃぃ、旅の想い出に酒樽を買おう~っと。酒樽に入れると味もぐ~~とアップ!焼酎専用の樽にしたいなぁ!

 鹿児島市内に戻り仙厳園へと。仙巌園は、江戸時代初期に島津光久(19代当主)によって築庭された大名庭園。桜島と鹿児島湾を借景に、中国の作庭趣法を取り入れられており、独自の調和美をかもし出す。朱塗りの門をくぐり庭園へ。
「曲水の庭」、「江南竹林」などの優雅な風景にも、中国文化の強い影響を感じるが、何よりも雄大な桜島を望めるのが一番の魅力。そうそう、この庭園はドラマ「篤姫」にも時おり登場していたと思う。 さあ、いよいよ阿蘇へ・・・

 鹿児島から阿蘇温泉郷へと。鹿児島では、巨大な桜島大根に驚いたが、熊本は小玉スイカの産地で、小玉ながら大玉級の甘みとシャリシャリ感で評判も良い。見渡す限り、スイカのビニールハウスが立ち並ぶが、1日に45000個が出荷されるそうだから、地域の入れ込みも相当なもの。あれ、店先に噂のスイカが並んでいるよ~。スイカ風景を楽しみながら、阿蘇外輪山の麓にある内牧温泉へ。牧歌的な田園が広がる温泉地で、ホテルの窓から阿蘇五岳が見える。阿蘇五岳は、お釈迦様の寝姿に似ているので「阿蘇の涅槃像」とも。根子岳(1468m)が顔、その右の高岳(1592m)が胸、中岳(1592m)が臍(へそ)、杵島岳(1323m)と烏帽子岳(1337m)が膝に喩えられる。(写真9枚目、左から顔・・・)

 翌日、朝ぼらけの時刻、いち早く涅槃像を眺めると、世界を胸の中へ受け入れるがごとく、天を仰ぐように横たわる姿が目に映る・・・、なんとも神秘的!!
 外輪山の裾野に広がる風景は、昔から多くの人の心を惹きつけ、夏目漱石も「行けど萩 行けど薄(すすき)の原広し」と詠んでもいるが、今では、建物も建ち当時の趣は薄れているよう~。だが、ホテルで接する人々の情は温かい。それは旅人にとって、楽しい旅が出来るかどうかの大切な意味を持つので嬉しい。

 いよいよ福岡県に入り、柳川舟くだり~。約400年前、城下町を形成するために人工的に堀が造られたが、川下りはそのお堀巡りで、七曲り七巡りしながら川を下っていく。竹さお1本で「どんこ舟」を操る船頭さん。腕の見せ所と舵取りも上手いが、歌とユーモアも上手い。乗客は「あはっは、あはっは」と大笑い。川面に垂れる柳、キクモモ、ハナモモ、桜、八重桜、ユキヤナギが美しく、ご当地に縁のある北原白秋の歌碑もあちらこちらで見かけるが、「待ちぼうけ」など懐かしい歌ばかり。うなぎ、へび、亀に驚きながら下っていくと、幸運にも美しい花嫁さんにお目にかかる。偶然のであいに、船頭さんも「運がいいねぇ」って。幸せなカップル誕生に「おめでとう!」とお祝いができたのだから、私たちも幸せ。

 旅の最後は長崎県。面積は4400㎡、島の数は約760島。空港は五島列島も含め、合計6つ。島も空港の数も多いが、街中を走る原付自転車、バイクの多さにもびっくり。そう、ここは長崎、坂の街だから歩くのはきつい。よかよかと納得。
さあ、大浦天主堂へ行こう~。大浦天主堂は、殉教した日本26聖人たちに捧げられた教会で、隠れキリシタン達が信仰告白して名のりを挙げた教会でもあり、100年前のステンドグラスが美しい。神の恵みをうけるがごとくしばし目を閉じる。
 グラバー邸へ。幕末、イギリス人のグラバー氏が日本人をもてなすために作った邸宅で、現存する日本最古の木造洋館。港から吹く風が心地よい高台にあり、長崎湾や市街中心地を一望することができ、これが港町、長崎~、と感嘆!!

 「長崎平和公園」へと。公園は祈りと願いにあふれたやすらぎの場として、昭和26年に整備される。平和祈念像の意味は、「右手は原爆の恐ろしさ、その事実を指し、左手は恒久平和を、軽く瞑った目は被害者の冥福を祈り、膝を立てた足は行動を、曲げている足は平和について考える」となり、静と動をそれぞれあらわしているそう。像の高さ9.7メートル、台座の高さ3.9メートル、重さは約30トン。毎年8月9日、平和祈念像の前で、犠牲者の慰霊祭と平和記念式典が行われる。

 公園には平和の泉、平和の像、動員学徒の碑、長崎の鐘などがあり、世界恒久平和を願う長崎市のシンボルゾーンとなっている。原子原爆が再び地球で炸裂しないためにも、この鐘を鳴らし続け、恒久平和ため、世界の人々に訴え続ける。ガイドさんいわく、「三角州の広島は、爆風や熱線をさえぎる山などがあまりないため、建物が全焼したり、倒れたところも広範囲だったが、谷間に投下された長崎は、被害が谷部分に集中。広島よりは狭い範囲だったが、爆弾の威力は約2倍だった。が、爆心地から離れるほど外傷を受ける確率は低かった」と。

 さあ、眼鏡橋を眺めよう~。1634年に架設された石造の橋で風情がある。眼鏡橋と、中島川の水面に写し出される部分とを合わせると、丸い眼鏡のように見えるから眼鏡橋。あれれ、小波で川面が揺れ、眼鏡の形ができていないよ~、 ただ橋が、橋があるだけ。でもねぇ~、丸い眼鏡でないと先の見通しが悪いよ~、なんて寂しいことは言わないでおこう。そう、「長崎めがね橋(やなせたかし作詞)」って楽しい歌もあるのだから・・・♪
     ザボンみたいな 朝日だな
     ここは長崎 めがね橋
     出島(でじま)の小鳥が なきながら
     なにかをさがして とんできた
     出島の小鳥が ほしいもの
     めがねをかけたら みえるのか
     長崎 長崎 めがね橋・・・♪

 九州は春色だった。大地で、温泉郷で、たくさんの、たくさんの詩が生まれ、自由に歌うことができた。空の光にも、夕陽にも楽しく語らい、そのなかで旅は終わりとなった・・・。

 

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写真1~3枚目「池田湖」
  4~7「仙巌園」
  8 「夕暮れの阿蘇五岳・杵島岳と烏帽子岳風景」
  9 「朝明けの阿蘇五岳(阿蘇の涅槃像)」
  10~11「柳川の堀巡り・川下
  12 「柳川の堀巡りの北原白秋の歌碑(待ちぼうけ)」
  13 「大浦天主堂」
  14~15「グラバー園の展望台から」
  16 「グラバー邸」
  17~18「長崎平和公園の平和の泉・平和祈念像」
  19 「眼鏡橋」
  20 「夕闇迫る長崎の街」
    21  「阿蘇の涅槃像(宮崎県の瀬の本高原より)」
  22「 「阿蘇外輪の夜明け(熊本県阿蘇市内牧より)」

     (次回の更新は5月13日日曜日の予定です)

2012年5月 1日 (火)

九州・温泉巡りの旅(その1)別府~霧島へ

 

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 羽田空港から日航機が飛び立つ。遙か彼方に浮かぶ富士山を見つけ、ラッキーと小躍りしていると、眼下にその富士がクローズアップ。ややっ、これはダブルラッキー!!雲海を飛び出した姿のなんと神々しいこと!!真上から眺めるのは初めてだから、どうしょうもなく嬉しい。九州は遠地だが飛行機で飛ぶと1時間50分。福岡空港に着陸。火のような真っ赤な実をつけたピラカンサの街路樹が美しい。バスは福岡市内を通過し、桜や菜の花が咲く田園地帯を越え・・・湯布院へ。

湯布院の温泉でまったりしたいところだが、今夜の宿は別府。ここでは散策を楽しむことに。今回、初めて湯布院を訪れたが、数年前、NHKの朝ドラ「風のハルカ」を見たときから、「のどかな風景が広がる清々しい所だなぁ」と思っていた。それにしても、「ゆふいん」は由布院と湯布院の二つの漢字が顔をだす。ガイドさんいわく、湯布院は地名で、由布院は温泉名となる。ちょっとややこしいよね~。

  早速、金鱗湖(きんりんこ)へ。大分川の源流である金鱗湖は、湖底から温泉と清水が湧き出ているが、その温度差により、湖面から霧が立ち上がる幻想的な光景がゆらり~ゆらり~。・・・湖畔に三羽の鴨が一服中。そのそばを通り天祖神社へ回ると、扉のない拝殿がおおらかに開放されている。うん、のどかでいいなぁ!湖の周辺には民芸村、マルクシャガール美術館、山下清原画展、吸収自動車歴史館などに、お洒落なショップ、レストランが数多くあり今風の街づくり。「西の軽井沢」と、女性や若者に人気があるのもわかる。アイスクリームに幸せを感じながら、しばし由布岳を眺めた後、いよいよ別府へ、華やかな別府へと向かう。

 バスが「やまなみハイウエィー」を走りだすと、壮大な由布岳(1584m)がぐっぐっと迫ってくる。今、山麓は茶色。牛の放牧や採草や害虫駆除のため、新芽の出る前に野焼きをされたためだが、私はこのシンプルな光景が好き。水分峠を通過し、やがて別府温泉へ。明治時代の初期から、豊かな温泉資源を背景に発展した別府温泉だが、地域全体での湧出量は日本一。市内には100箇所を越える共同場があり、一回100円以下で入浴が楽しめるそう。はい、暮らしの中に温泉がどかっと根付いているってわけ。あぁ~早くお湯につかりたい~。

 別府温泉は、「別府八湯」と呼ばれる八箇所の温泉郷を中心に湧き出ているが、それぞれの温泉郷の特徴は異なるらしい。ホテルの部屋から、岩風呂から、夜景を存分に楽しむなど、のんびりと心の空間を広げる一夜を過ごす。
 翌朝、別府名物のけんちゃん豆腐、竹田産の「ひのひかり」など地元の食材料理を堪能した後、宮崎県の高千穂峡へと旅は続く・・・。

 五ヶ瀬川峡谷とも呼ばれる高千穂浹は、阿蘇熔岩が浸蝕されてできた峡谷で、高さ80~100mの断崖が7km続く。そそりたつ断崖、岩鬼ぶつかる激流や岩清水など、橋下の景観に心も身も陶酔状態!! 渓谷に沿って歩きだすと・・・雨、雨が降り出す。傘をさしながらでは風情に欠けるが、まあ、立ち止まったり、歩いたり、写真を撮ったりも出来る程度の降りだからいいよね。むしろ雨のおかげで、湿り気を帯びた岩や木々がしっとりと光り、空気もさらに清涼になったみたい!
 峡谷には、「槍飛」と言われる川幅の狭いところや、屏風面の「仙人屏風岩」があり、岩のうねりの間から泉酒がでると伝えられる「七ツケ池」に、超有名な「真名井の滝(まないのたき)」も。崖上にある「おのころ池」より流れ落ちる水が真名井の滝だが、ボートに乗って見上げるとより魅力的だろう~。

 渓谷での昼食は野菜中心の食菜じねん。土地の素材を生かした料理だから味も深いが、体にも優しい。その後、淡水魚水族館に飛び込むと、ヤマメ・ドンコ等の五ヶ瀬川に棲息する淡水魚や、チョウザメ、ヤマメ、イワナなどが円形水槽で泳ぎ、ブラジル・アフリカに棲息する熱帯魚などもす~いす~い。ここの魚類が特別変わっているようにも見えないが、渓谷での出会いだから格別な思いが残る。

 バスは八代平野から九州自動車道へ入り、23本のトンネルを潜り抜けていく・・・。急カーブも多いので運転も大変そう。だが、トンネルのおかげで2時間かかるところが40分に短縮された。最後のトンネルを通過し霧島温泉郷へGOー。
 ダイナミックな自然を背景にもつ霧島温泉だが、硫黄の匂いがぷんぷんする。歴史は古く神話や逸話も残るなど神秘的な雰囲気。今夜のホテルは特に気持ち良さそう~。窓から標高600mの絶景が楽しめ、オープンテラスや温泉庭もあり、浪漫いっぱいって感じ。早速、露天風呂で美肌つくり!?夕食は霧島の旬をいかした神話懐石料理、黒豚のしゃぶしゃぶなど、心も体も喜ぶお膳に至極満足!

 翌朝5時半、硫黄が漂う中、温泉の川と言われる「丸尾の滝」を見に出かける。上流の温泉水を集めて落ちる珍しい湯の滝で、高さ23m、幅16mと豪壮!!ああ、可能ならば、湯けむりが立ちのぼる滝の下で泳いでみたい。うぅぅ、気持ちがいいだろうなぁ。朝霧と湯煙に包まれるホテルの庭園をそぞろ歩きながら、ふと思う。雨水が温泉になるには、長い年月がかかるのだろう。あまり使いすぎると無くなるのでは?と、自然がもたらす恵みと恐れを感じつつ、温泉がもたらす効用に感謝。さあ、鹿児島へ向かおう・・・、今夜も「いい湯だなぁ~」となりそう・・・

 

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写真1枚目「機内から富士山を眺める」
  2~6「湯布院の金鱗湖周辺の風景」
  7  「由布岳」
  8  「別府の街の夜景」
  9~10「高千穂浹風景」
  11~12「七つ池・仙人屏風岩」
  13 「真名井の滝」
  14~15「高千穂淡水魚水族館」
  16  「霧島温泉のご膳」
  17~19「霧と湯煙に包まれるホテルの庭園」
  20  「温泉の丸尾の滝」

    (次回の更新は5月8日火曜日の予定です)

2012年4月24日 (火)

水辺や緑の空間へ★お台場海浜公園

 

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 晴天の朝、東京・新橋から「ゆりかもめ」に乗って「お台場海浜公園」へ向かう。「ゆりかもめ」は、都心と魅力あるまちをめざす臨海副都心とを結んでいるが、電気で走るので騒音も排気ガスもない。コンクリートの走行路をゴムタイヤで走るので振動もない。それに、コンピューター使用で運転手や車掌もいないのだが・・・駅のホームにピタリと止まる。うぉぉ~!と感心しているうちに、「ゆりかもめ」はレインボーブリッジを通りお台場へと・・・人工的に築かれた未来の街へと・・・

 東京臨海副都心の地域は、東京湾埋立地や台場だが、全域が埋立地。今日では、全体をひっくるめ「お台場」と呼ばれるが、名の由来は、江戸幕府が黒船来襲に備え、品川沖に海上砲台を急遽建設したのが始まり。まず海上に第一台場から第三台場が作られ、次に第五台場と第六台場が完成し、「品川台場」と名がついた。その後、「御」をつけ「御台場」と人々が呼んだことから、最終的に「お台場」の名が定着。現在、第三台場は史跡として保存され、お台場公園となっている。

 黒船対策として造った6基の大砲の台場建設が、この地区の埋め立ての始まりだが、1940年の東京港開港以来、本格的な突堤建設や埋め立てが進んでいる。 一帯の魅力は、やはり水辺や緑。それを上手く引き出し、うるおいとやすらぎのある景観や、快適に暮らすための整備が着々と・・・。フジテレビを中心に、アミューズメントやショッピング施設が次々に開業。海の景色と広々した空間に、新しいファッショナブルなイメージを持つエリアとなり、建物も観覧車も公園もすっきりと良センス。さあ、水のように輝くすべてのものを愛でながら散策しよう~。

 レインボーブリッジの遊歩道(全長1,7km)を歩いてみようと、途中休憩スペースから入る。柔らかな曲線を描く東京のシンボルはさすがに優美で貫禄があり、ゆりかもめ、自動車、トラックがびゅんびゅん走る光景に圧倒される。だが、ルンルンと歩いている内に、横を猛スピードで走る車の騒音と排気ガスが気になりだす。それに車の振動で足元も揺れ、快適な遊歩道とは言えない。が、展望台から眺める景色は素晴らしい!しばし光景を楽しんだ後、お台場公園と向かう。

 お台場公園は、海面から5~7mの石垣 積みの土手が築かれている。周辺に黒松が植わり、時代物の砲台がいまもそのまま残され、平坦なくぼ地に陣屋、弾薬庫跡などもある静寂な公園。弁当をひろげたり、お昼ね、犬のお散歩など家族ずれや若者には、絶好の散歩スポット、デートスポットに違いない。土手に咲く可愛いスイセン、ぼけの花がただ可憐なだけでなく、昔のイメージを持って、香りを放っているよう。レインボーブリッジを眺めていると、数年前、伊豆諸島からの帰路、美しい夜景のなかで輝いていたレインボーブリッジを思い出す・・・。

 公園から人工の砂浜へと向かうと、かもめが飛び回っている。うぉぉ~、確かにこの地は「ゆりかもめ」の生息地!!海岸の向こうは西洋の雰囲気が漂うショッピングセンター。はい、ここで嬉しいコーヒータイム。お台場の最大の魅力は、抜群のロケーションのなかに多様な施設が集積されていることなのかも。気さくな飲食店、ムード抜群の高級レスランまで幅広く揃っているみたい。昼食に頂いた「親子どんぶり」も実に美味しかった。お台場海浜公園や浜辺を散策するだけでも充分に楽しいが、フジテレビの球体展望台、大観覧車、日本科学未来館、船の科学館などなど楽しみ方はいくつもあり、一日では堪能しきれないほど。

 船の科学館で展示されている南極観測船「宗谷」を見学。入り口に「宗谷保存の募金」箱が置かれているので、あれれ、と思ったが、中に入るとひと目で傷んでいることがわかる。特に船底の痛みが激しく、大修理しなければ沈んでしまうかもしれないそう。建造されて68年にもなる宗谷は、歴史の生き証人と言われもするが、このまま朽ち果てさせるには忍びない。保存活動を盛り上げるため、宗谷という船に興味を持った人たちが支援をしていくのが大切なのだろう・・・。

 宗谷は日本の砕氷船であるが、現存する数少ない旧帝国海軍艦艇でもある。現在でも船籍を有しており、船舶法の適用対象で、必要であれば舫を解いて航行できるらしい。総トン数 3593t、定員 1等船室18人 2等船室102人 3等船室670人 、計790人が活動していた船内は、思ったよりも広い。個室、調理室、医務室に加え「タロ、ジロ」の物語が紹介されている。うぅぅ、懐かしいワンチャンたち!

 昭和31年、南極観測船に大改造した宗谷は、以後6回に渡って南極観測に活躍した。タロ、ジロは、宗谷初の南極観測で隊員と共に活躍したカラフト犬だったが、翌年、分厚い氷と吹雪に阻まれ越冬を断念した折、タロとジロを含む15頭の犬たちは1本のロープにつながれ南極に取り残された・・・が、タロ、ジロだけが厳しい-40度の冬を生き抜き、第3次観測隊によって発見されたのだった。

 宗谷には特に、人を引きつける何かがあるのかもしれない。その後の南極観測船にもいろんな物語が積み込まれているが、私の知人の女医も、数年前、夢と希望を求め観測船で南極に渡り越冬している。再び行きたいと言っていたのだが、昨年の東日本大震災の後、現地で活躍している。
 
 さあ、「未来館」へ回ろう~。「未来をつくる」「世界をさぐる」「つながり」など興味があるテーマの展示がびっしり。ゆっくり見学したいところだが、お台場をぐるりと回って足もくたくた。特別展「世界の終わりのものがたり」を中心に楽しむことに。

 「あなたの人生で一番心配なことは何ですか?」「人が生み出したことと、人の手によらないことと、どちらがこわいのでしょう?」「世界で一番安全な場所はどこでしょう?」「守られた環境が良いとはかぎらない。・・・なぜなら動物園のゾウの寿命は16,9年、野生のゾウの寿命は35,9年」「太陽の寿命は約100億年、ペテルギウスは約1000万年、金(ゴールド)は永遠の輝き」・・・寿命のテーマを見ていると、ふと、「火山の寿命は約100万年。富士山は誕生してから10万年しかたっていなく、人間の寿命を100歳とすると、富士山はまだ10歳。これから元気に活動する活火山となる~」と、鎌田浩毅著の「もし富士山が噴火かしたら?」に書かれていたのを思い出す。これを読んで大いに安心、嬉しくなったものだった・・・

  「世界の終わりのものがたり」には盛りだくさんの「問い」がある。科学コンピュータと参加者が、答えを携え「世界」を「自分」を見つめる空間だが、心軽やかに通り抜ける・・・とはなかなかいかない。悲鳴にあふれる言葉を浮かべながらも、未来への思慮を深める体験の場であった~。
 公園内は、チューリップや河津桜が咲き誇り美しい。伊豆諸島の「新島」から寄贈された「モヤイ像」や所々に配置されたアート作品を眺めながら、お台場がこれからも人々の憩いの場になると予感。もっと見て回りたいが、見所満載のエリアを一日では回りきれない。次回のお楽しみってことにし、東京湾から立ちのぼる微風とかもめに癒されながら帰路につく・・・。

 

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 写真1枚目「お台場に咲く河津桜」
  2~5「レインボーブリッジ」
  6 「遊歩道から見たお台場公園(第三台場)」
  7~8 「お台場公園内と砲台」
  9~10「ゆりかもめ」
  11 「お台場海浜公園内のショッピングセンター」
  12 「フジテレビ局」
  13 「新島のモアイ像」
  14~16「アートと未来館周辺」
  17~18「南極観測船・宗谷」
    19~20「神津島からの帰路に・09-12-14日撮影」

     (次回の更新は5月1日火曜日の予定です) 

2012年4月17日 (火)

箱根の山へ★金時山(きんときやま)

 

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 箱根で「金時山」を眺めるたびに、いつか登ってみたいと思っていた。4月に入りその想いが実現。実はイタリアの旅をご一緒したSさんが登山家だったので、いつか金時山にお連れしてくださることになっていた。いよいよその日が温泉付きでやってきた。嬉しいね~。金時山は箱根山の外輪山の最高峰(1,213m)で、山頂から富士山や芦ノ湖などの眺望がすばらしい。又、どのハイキングコースからも山頂まで2時間以内と短く、登山初心者には最適な山と親しまれている。

 金時山は、金太郎伝説発祥の山であるが、神社などの話によるとー、
 「足柄山の山奥でけもの集めて相撲のけいこ、ハッケヨイヨイノコッタ、ハッケヨイヨイノコッタ・・・と童謡・金太郎で知られる金時山は、その名の通り、金太郎が遊んだ山として有名。長じて源頼光に仕え、名を坂田公時(さかたのきんとき)と改める。金太郎は幼い頃、「菱の腹掛」ひとつで熊や猪の待つこの山へ毎日のように勇んで登っていたが、ある日、大石を落としてしまう。この音にあわて驚き、岩に当たって死んでしまった大猪の鼻を金太郎は、ねんごろにとむらったので、金時山を猪鼻山(いのはなやま)とも言われる・・・。

 Sさんの運転で小田原から千石が原方面へと走り、金時神社へと。この神社が登山のスタート地点。先ず、登山の無事を祈って参拝し、境内に安置されているマサカリに目をやる・・・うぇぇ大きい。こんな巨大なマサカリを担いだのかと、金太郎パワーに圧倒されながら、私たちも元気よく歩きだす。桧林の緩やかや山道を森林浴気分で登っていくと、金時手鞠石(きんときてまりいし)が見えてくる。この大石は金太郎が蹴落としたとされるものだが、これも大きい、実に大きい!

 林道を横切り奥の院に着く。やれやれと思うと急にお腹もすく。「ふかし芋」をほおばりながら、さらに登ると「金時宿り石」に出合う。もともとひとつだった岩が、あまりの寒さでふたつに割れてしまったとされ、この下で金太郎は夜露をしのいだそう。確かに休めそうな空間がある。見れば、岩が崩れないように「つっかえ棒」が何本も立てかけてある。私も小木を立てかけたが・・・、こんな短い木の端くれで岩を支えるなんて所詮、無理難題。だが、登山者の優しい遊び心が楽しい~。

 「金時宿り石」を過ぎた辺りから急坂に。やれやれ~と大きく息をはきながら樹林の道を登っていくと、遠景に芦ノ湖や大涌谷、尾根道が見え出す。気分爽快!足元に集中していた目が、前方に大きく見開かれ、光景がぐっぐっと近づく。ここが金時山と明神ガ岳に分かれる分岐点。尾根道を眺め、いつかあの山道も歩いてみたいと思う。分岐点を左に進むと、いくつも重なる岩場があるが、慎重にロープで登れば大丈夫。ブナ林に入ると山小屋の屋根が見え、ヤッホー、山頂!!

 頂上は平らではなく、大きな石がごろごろして面白い。ラッキー、西北に富士山がすっきり見える。頂には、昔から親しまれている金時茶屋があり、ラーメンやうどんなども注文できそうだが、私たちは岩の上に座り「おにぎり」を。富士山を眺めながら味わうのだから実に幸せ。うぉぉ、周りの登山者も弁当を広げ楽しげ。金時山はとても親しみやすい山で、誰もが気張らずに山登りが楽しめるから、老若男女が様々な笑顔で謳歌している。つくづく良い山だと思う。さあ、下山しょう~。

 下山は乙女峠へ向かうルートで、神奈川・静岡県境の尾根伝いに下る。何度かのアップダウンがあったが、無事に長尾山山頂(1144m)を通過し、乙女峠(1005m)へ。ここから眺める富士山も素晴らしい。乙女峠は「父親の病気を治そうと峠を越えた少女が、雪に埋もれて死んでしまった」という伝説から付いた名前だとか。可憐な名がつく峠だが、山道は厳しい。さあ、急ごう~と腰をあげ、乙女峠から一気に下る。植林地を通過すると、目の前に国道138号線が現れ、国道沿いを暫く歩くと、左手に金時神社が見え、やがて登山のスタート地点に無事到着!

 時計を眺めそわそわと決定!仙石原にある長安寺の五百羅漢も見てみょうってことに。境内に入ると、裏山の斜面にいろんな表情の羅漢さんが、好き勝手な向きで並んでいる。Sさんが「これは、すーさんに似てるね~」と言われるので、「どれどれ」と近づく。「ニッコリ微笑む羅漢さんが私なの」・・・嬉しいねぇ。色んな表情の羅漢さんを見つめると、怒っているような、泣いているような、威張っているような、徳利をかかえてるのや・・・ユニークな羅漢さんがいっぱい。うぃぃ~。

 カタクリの花が・・・と叫ぶ声のほうを見やると、確かに、カタクリの花があちこちで開花。透き通るような花びらが美しい。ふと、感じる。五百羅漢とカタクリにめぐり合え、さらにやさしく、微笑でもって箱根に引き寄せられるのを・・・。
 箱根の温泉で、春の小川のせせらぎの音に癒され、翌日、箱根湿性花園へと回る。園内には湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1100種が集められ、その他、外国の山草も含め約1700種の植物が、四季折々に花を咲かせているが、今の時期、清らかな水辺に咲く白い花、ミズバショウが見ごろ。カタクリも美しく咲き誇り、まるで淡い紫や白色の天使が舞っているよう~。

 今回の箱根の旅も充実していた。登山を楽しみ、温泉を楽しみ、五百羅漢と出会い、ミズバショウやカタクリを愛でた。旅が楽しかったのは、ひとえに気長に連れ立ってくださったSご夫妻のおかげだったが、登山日和だったことも加味したい。だって、旅の前日は雨で、旅の後、暴風雨が襲ってきたのだから・・・。ありがとう!そうそう、見守ってくれた金時神社の神さまにも感謝!ありがとう~。

 

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写真1枚目「金時神社」
  2  「金時宿り石」
  3  「金時宿り石をつっかえ棒で支える」
  4  「金時山と明神ガ岳の分岐点」
  5 ~9「金時山山頂・芦ノ湖や大涌谷風景」
  10 「乙女峠から富士山を望む」
  11~15「長安寺のカタクリの花と羅漢さん」
  16~20「箱根湿性花園風景・ミズバショウ・」

     (次回の更新は4月24日火曜日の予定です)

2012年4月10日 (火)

桜とチューリップ★昭和記念公園

 

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 4月8日、春爛漫。うぅぅ~、家の中でじっとしていられない。お花見情報にあわせて昭和記念公園へと。四季折々の花に惹かれ何度も訪れている公園だが、一向に飽きない。言わばわが庭の感覚でリラックスできるからかもしれない。が、東京ドームの約40倍の広大な敷地内でお花見ができるのは嬉しい。約1,500本の桜がいたるところで開花中。一番の見どころは、「桜の園」。ソメイヨシノ、しだれ桜、山桜、マメザクラ、オオシマザクラなど見事な桜がずらり~、華麗にずらり~!!

 風もなく、穏やかな晴天の下、広場や森を中心に約20万株のチューリップも鮮やかに咲き出している。チューリップの見ごろは4月下旬らしいが、その時期だと、早咲きはもう枯れているので、全体的な新鮮味が薄れるって感じ。今なら、春を包み込もうとする勢いと瑞々しさが・・・、きりりとしまった初々しさがある・・・

 愛らしいアイスランドポピー、ムスカリ、ムラサキハナナ、スイセン、川沿いの菜の花も、圧倒的なボリュームで人々に感動を与えている。・・・ 私は思う。花の可憐さに添える言葉は・・・もういらないと。さあ、のんびり花を見つめよう~。桜の木の下に集う人たちにまじり、花を愛し、花に愛されよう~。

            春の公園で

        大空の光をうけて輝く春の花
        広場の中央で、丘の上で、川沿いの石の影で
        清らかに、やさしく、鮮やかに微笑み、
        崖の下で、橋のたもとで、遠景のなかで
        春の命が、今、生きている。
        そう、すべての美が近くで、遠くで見え
        急にひろびろと視界が無限大!
        ああ、昼下がりの公園内を
        いつもと違った歩き方をしてみょう~

 

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     (次回の更新は4月17日火曜日の予定です)